初期状態では nmtui や nmcli コマンドで Wi-Fi の SSID 一覧が出力されず、接続ができなかったのでまとめます。
OS のアップデートとドライバーのインストール
dnf update -y
dnf install -y NetworkManager-wifi
sh /usr/local/fix-wifi-rpi4.sh
多くの解説サイトではルートディレクトリにあると書いてありますが、私の環境では fix-wifi-rpi4.sh は上記のディレクトリにありました。
Wi-Fi デバイスをネットワークマネージャーの管理下に置く
私の環境ではネットワークマネージャーの管理下になかったので、下記の方法でネットワークマネージャーで Wi-Fi デバイスを管理するようにしました。
Wi-Fi のデバイス名を確認
おそらくRaspbery pi4 とRockyLinux8 の組み合わせでは wlan0 だと思いますが、一応確認します。
nmcli device
デバイス名が判明したら、下記のコマンドでネットワークマネージャーによる管理を有効にします。デバイス名が wlan0 の場合
nmcli device set wlan0 managed yes
また、下記のファイルを編集し、この設定を永続化させます。
vim /etc/NetworkManager/conf.d/99-unmanaged-devices.conf
#下記の2行を消去
[keyfile]
unmanaged-devices=interface-name:wlan0
私は普通にこの2行を消去して上書き保存しましたが、追記やコメントアウト等で対応すべきかもしれません。
コマンドが全て無事実行完了したら、OS を再起動します。
sync
init 6
Wi-Fi の有効化確認
再起動後、下記コマンドで Wi-Fi が有効であることを確認します。
nmcli radio wifi
enabled と表示されれば OK です。
また、接続可能なアクセスポイント一覧が表示できるかを確認します。
nmcli dev wifi list
Wi-Fi 接続
表示されていれば接続可能な状態にあるので、あとは接続するだけです。接続したいアクセスポイント名が accesspoint1234
の場合のコマンド例は下記の通りです。--ask
を引数に入れることで対話的に設定が可能です。
nmcli dev wifi connect accesspoint1234 --ask
nmtui コマンドを利用してグラフィカルに設定する方法もあります。個人的にはこちらのほうが好きです。
nmtui
Activate したら接続できているはずです。ip a で IP アドレスが wlan0 に割り当てられていることを確認してください。
参考文献
- Redhat - nmcli を使用した WiFi ネットワークへの接続
- tkyonezu.com - Rocky Linux 第2回 「Raspberry Pi 4にRocky Linuxをインストールする」
- IT技術で仕事を減らしたい!ITエンジニアのメモ+α - ラズパイ Rocky Linuxのインストール
- pkgs.org - rocky-release-rpi-9.0-5.el9.noarch.rpm
- RockyLinux forums - No Internet connection after install
- Qiita - RaspberryPiにWifiAPとEthernetを設定 nmcli有り
- Qiita - NetworkManagerの接続設定作成用テンプレート